ニキビと吹き出物と美容事故
当サロンは先ずはお客様のお顔の視診チェックをしています。
一応に「ニキビ」と呼ばれている湿疹にも種類があります。
脂腺腫
触っても痛くも痒くもないがおうとつを感じます。この中身は過酸化脂質(活性酸素によって酸化した脂)で危険性はなく自然と治ります。しかし、悪化すればニキビにもなり得ます。
ニキビ
過酸化脂質に表皮ブドウ球菌(人間にはなくてはならない菌)が繁殖してしまい浮腫(炎症)が起こっています。触ると痛いですが清潔に保ち刺激を与えない配慮は必要です。
吹き出物
ニキビ状の湿疹に黄色ブドウ球菌・化膿連鎖球菌(化膿菌)が繁殖した状態で好中球の死骸(膿)がある状態です。痛い、痒いの苦痛も伴います。この状態の時はとても美容事故を起こしやすい状態と言えます。
面疔
丹毒と言います。根も深く血管の側に化膿菌がいる状態でとても危険な湿疹です。中には病院で治療の必要がある場合もあります。美容薬品はとても危険な状態です。
若い時はニキビと呼び、大人になったら吹き出物と呼ぶ。
そんな話をよく聞きましが、違います。経路のようなものかも知れません。10代の皮脂腺が活発になる時に脂腺腫やニキビができやすいですが、清潔に刺激を与えなければなんてことなく治ります。しかし悪化してしまえば吹き出物にも丹毒にも変化してしまいます。大人になれば思春期のような脂の分泌はなくなりますのでニキビの出る環境が減るだけで過酸化脂質が多くできる環境と細菌感染症を起こせばいつでも吹き出物は出来ます。
この吹き出物となった化膿菌が繁殖してしまった湿疹は要注意です!!
吹き出物状態の肌荒れの時のパーマ、カラーなど美容薬品の使用は危険です。また、マッサージて的な刺激や摩擦は菌が血管に入ってしまう恐れがあり絶対にしてはいけません。(多量な化膿菌が血管に入れば死に至る危険もあります)丹毒や炎症、かぶれなど広範囲に広がったトラブルを引き起こしします。
美容は危険を犯してまではすると後でとんでもない参事が起こることがあります。美容薬品は健康肌の上にもっとキレイを目指すための技術です。先ずは健康肌に戻す事が先決です。