乾燥肌に天然オイルは万能?

2019/10/03 コラム

トラブルの多くに乾燥が原因のことは皮膚、髪どちらにも多いです。

シワ、タルミの発生
痒み、ヒリつきなどの痛みの原因
肌荒れからフケ状の剥離
静電気の発生での摩擦
ツヤの減退


暖房が入る頃になると皆さん一斉に乾燥を悩みます。「何かお使いの化粧品は?」と聞くと乾燥肌と認識の女性は必ずオイルは持っているようです。中には部分的に夏でも愛用している人も案外います。

椿油、オリーブ油、馬油、アルガンオイル…などなど数え切れない種類の「天然オイル」が売れています!

しかし・・・「そのオイルがトラブルを誘発しているかもしれない」


人間の肌トラブルの大半を体から出る脂が原因といっても過言ではないでしょう。ただし、飽和脂肪酸という洗った直後に分泌する脂はどのブランドの高価な美容液より優れた機能効果を発揮してくれる「皮脂」です。


皮脂が無かったら人間は大変なことになるでしょう?しかし、この皮脂は諸刃の剣です。酸化してしまうと不飽和脂肪酸と変り、皮膚にとって障害物質になりかねません!皮脂が高級美容液のタイムリミットは正常な皮膚で4時間です。その後はどんどん汚れと化していくのです。


でもご安心下さい!酸化してしまった脂から肌を守る機能(正式には解毒能力)が皮膚には備わっているのです。また、皮脂には外気温の変化と共に性質を変えるバニシングクリームを作る能力もあります。


冬の皮脂と夏の皮脂のエマルジョンは異なります。熱を放出させたい夏は水分に囲まれた皮脂、冬の寒さから体温を守るためには油で囲まれた皮脂と体は調節しています。季節の変わり目は朝晩と昼間の温度さがありすぎて皮脂が迷うから肌荒れしやすいのです。


冒頭の問題、天然オイルなら万能?の答えですが、人間の皮脂の機能を持ったオイルはありません。ならば天然なら酸化することのリスクを考えると恐ろしいです。(合成油は論外です)また、皮脂は外気に合わせて働きます。外からバンバンと油を与えたら自らは出さなくなります。結果、乾燥肌を促進する行為なのです。


思い込みのケアーは皮膚の働きを壊します。壊れた皮膚機能は酸化した油から守る能力が減退したり、皮脂腺機能の崩壊で脂性も乾燥性にもなってしまいます。何よりせっかくの4時間限定の高級美容液の時間も短くなってしまうのです。
オイルの選び方や使い方は気分ではなくちゃんと皮膚と対話しないといけないのです。